家と職場を往復するだけで、1週間があっという間に終わってしまう。家では親やパートナーとして、職場では上司や部下として、いつも誰かの「役割」を生きている——。そんな息苦しさを感じることはありませんか。そう感じるのは自然なことです。
こんにちは、JIBUNアカデミーグロースのけんさんです。自己肯定感を高めるカウンセリングをしています。この記事では、家庭でも職場でもない「第3の居場所」=サードプレイスについて、意味や効果、自分に合う見つけ方をやさしく解説します。
- サードプレイスとは、家庭(第1の場所)でも職場・学校(第2の場所)でもない「第3の居場所」のこと
- 役割から少し離れて「ただの自分」に戻れることで、心の余白と新しいつながりが生まれる
- 大切なのは場所の種類ではなく、「ここにいていい」と感じられるかどうか
サードプレイスとは?
サードプレイスとは、自宅(第1の場所)や職場・学校(第2の場所)とは別にある、心地よく過ごせる「第3の居場所」のことです。アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが、1989年の著書『The Great Good Place』(邦訳『サードプレイス』)で提唱した考え方です。
| 場所 | 例 | そこでの自分 |
|---|---|---|
| 第1の場所 | 自宅 | 親・パートナー・子どもとしての自分 |
| 第2の場所 | 職場・学校 | 上司・部下・社員・学生としての自分 |
| 第3の場所(サードプレイス) | カフェ・趣味の集まり・学びの場など | 役割をもたない「ただの自分」 |
サードプレイスにはどんな特徴がある?
オルデンバーグの考え方をもとに、サードプレイスの特徴をかんたんにまとめると、次のようになります。
- 気軽に立ち寄れる:予約や義務に縛られず、行きたいときに行ける
- 肩書きや立場が関係ない:仕事の役職や家庭での役割から離れていられる
- 自然な会話が生まれる:顔なじみができ、ゆるやかなつながりが育つ
- 居心地がよい:「また行きたい」と思える安心感がある
なお、オルデンバーグが本来イメージしていたのは、人が集まって会話を楽しむ場所です。日本では、カフェや図書館のように一人でほっと過ごせる場所も含めて、もう少し広い意味で使われることが多くなっています。
なぜサードプレイスが心の健康に大切なの?
- 役割から離れて心を休められる:「ちゃんとしなきゃ」という緊張がゆるみ、本来の自分に戻る時間になる
- 視野が広がる:家と職場以外の人や価値観にふれることで、悩みを少し離れて見られるようになる
- 「ここにいていい」と感じられる:居場所があるという感覚が、自己肯定感の土台になる
- 心が折れにくくなる:家や職場でつまずいても、ほかに居場所があることで気持ちを立て直しやすい
アドラー心理学では、人は「自分はここにいていい」と感じられる所属感を求めていると考えます。サードプレイスは、家庭や職場とは別の形で、その所属感を感じられる場所です。そこで誰かの役に立つ経験ができると、他者貢献の感覚にもつながっていきます。
サードプレイスには、どんな場所がある?
| タイプ | 例 |
|---|---|
| 一人でほっとできる場所 | カフェ、図書館、公園、銭湯 |
| 趣味の集まり | 音楽やスポーツのサークル、手芸や写真の教室 |
| 学びの場 | 講座、勉強会、読書会 |
| 地域の場 | ボランティア、地域のイベントやお祭り |
| オンラインの場 | オンラインコミュニティ、オンライン講座 |
どれが正解ということはありません。今の自分にとって「行くと少し気持ちが軽くなる場所」が、あなたのサードプレイスです。
カウンセラーの僕にとってのサードプレイスは?
僕には、2つのサードプレイスがあります。
一つは、一人で過ごすカフェの時間です。誰とも話さず、コーヒーを飲みながらぼんやりしたり、考えごとをノートに書き出したりする時間は、家でも職場でもない場所で、自分の気持ちを整理する大切な時間になっています。
もう一つは、講座や勉強会で出会った仲間です。物流の現場で働くなかで心身のバランスを崩し、自己肯定感を学び始めたとき、そこには年齢も仕事も関係なく、同じように「自分を変えたい」と思っている人たちがいました。その出会いに背中を押されて、カウンセラーとして活動を始めるという新しい挑戦につながりました。今も学びの場には、自分から足を運び続けています。
自分に合うサードプレイスの見つけ方は?
- 「ほっとする瞬間」を思い出す:最近、気持ちがゆるんだのはどんな場所・どんな時間だったかを書き出す
- 一人型か、交流型かを選ぶ:今の自分に必要なのは静かな時間か、人とのつながりかを考える
- 小さく試す:近所のカフェに行ってみる、講座に1回だけ参加してみるなど、気軽に始める
- 「また行きたいか」で決める:行ったあとに気持ちが軽くなったかを振り返る。合わなければやめて大丈夫
最初から完璧な居場所を見つけなくて大丈夫です。あなたのペースで、少しずつ見つけていきましょう。
サードプレイスを持つときに気をつけたいことは?
- 義務にしない:「居場所を作らなきゃ」と頑張りすぎると、それ自体が負担になる
- 無理に話さなくていい:その場にいるだけで心地よいなら、それで十分
- 合わない人間関係からは離れていい:相手が自分をどう思うかは相手の課題。この考え方は課題の分離の記事でくわしく紹介しています
- 一つの場所に頼りすぎない:居場所は複数あるほど、心の支えが分散されて安心できる
よくある質問
- サードプレイスとは、かんたんに言うと何ですか?
-
家庭(第1の場所)でも職場・学校(第2の場所)でもない、心地よく過ごせる「第3の居場所」のことです。アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが提唱した考え方です。
- 一人で過ごすカフェもサードプレイスになりますか?
-
なります。もともとは人が集まって会話を楽しむ場所を指す言葉ですが、日本では一人でほっと過ごせる場所も含めて、広い意味で使われることが多くなっています。
- オンラインのコミュニティもサードプレイスになりますか?
-
なります。移動の負担なく参加でき、遠くの人ともつながれるのが良いところです。ただ、画面越しの時間が増えすぎて疲れないよう、自分のペースで関わるのがおすすめです。
- 人付き合いが苦手でも、サードプレイスは持てますか?
-
持てます。まずはカフェや図書館など、誰とも話さなくていい「一人型」の場所から始めてみてください。慣れてきたら、少人数の講座などに参加してみるのも一つの方法です。
- 居場所がなくて、孤独がつらいときはどうすればいいですか?
-
一人で抱え込まず、身近な人やお住まいの自治体の相談窓口に話してみてください。眠れない、食欲がないといった状態が続くときは、医療機関への相談も考えてみてください。
まとめ:「ここにいていい」と思える場所を、一つずつ
- サードプレイスとは、家庭でも職場でもない「第3の居場所」
- 役割から離れて「ただの自分」に戻れることで、心の余白とつながりが生まれる
- 一人型でも交流型でもOK。小さく試して、「また行きたい」場所を見つける
家でも職場でもない場所で、ほっと息をつける時間は、あなたの毎日を少しずつ明るくしてくれます。一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。Glow & Grow。
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